iPhoneのカレンダーで過去の予定が消える原因とデータの復元方法

「iPhoneのカレンダーで過去の予定が消えた!?」
予定を記入するツールといえば、以前は手帳が主流でした。しかし近年はスマホの普及に伴い、スマホのカレンダー機能を利用して予定をメモする人が増えてきています。便利なiPhoneカレンダーですが、過去の予定が意図せず消えるという事例があります。この原因とデータ復元方法について解説していきます!
iPhoneのカレンダーで予定が消えた原因
考えられる原因は次の2つです。
- 非表示設定になっている
- データが消えてしまった
非表示になっている
単純に表示されない設定になっているだけです。画面に表示されないだけでデータが消えたわけではありません。設定を変更すれば簡単に元通りにできます。
データが消えてしまった
iOSのバージョンをアップデートした際にバグが発生してiPhoneカレンダーのデータ移行に失敗してデータが消えてしまうことがあります。何日か待てば修正版がリリースされるので、それまで待ちましょう。また、アップデート前には必ずバックアップを取るようにしましょう。
iPhoneのカレンダーで消えた予定を再表示させる方法
非表示設定になっている場合は次の手順で過去の予定を再表示できます。といっても過去の予定がない原因が非表示設定になっているためか、データが消えてしまったためかは一目で判断がつかないので、まずは次の方法を試してみましょう。
iPhoneの設定アプリを開きましょう。「カレンダー」をタップします。

「同期」をタップしましょう。過去のイベント(カレンダーの予定)について、どのくらい前までのものを表示させるかを選ぶことができます。「すべてのイベント」という選択肢があるのでタップしてみましょう。過去全てのイベントがカレンダーに同期され表示されます。件数が多いとその分同期に時間がかかるので注意しましょう。

この方法で表示されなかった場合は、バグで表示されなくなっているか、データが消えてしまった可能性が高いです。バグの場合は待てばいいですが、復元の場合は手間がかかります。先にバグの場合の手順を紹介します。
iOSアップデートに伴うバグの可能性あり
iOSのバージョンをアップデートした際にバグが発生してiPhoneカレンダーのデータ移行に失敗してデータが消えてしまうことがあります。その場合は何日か待てば修正版がリリースされるので、それまで待ちましょう。
iOSのアップデート前にはバックアップを取っておくと安心ですね!
iPhoneのカレンダーで消えた予定を復元する方法
再表示もできず、何日か待ってもダメという場合は、過去の予定は消えた可能性が高いです。ここで紹介する手順に沿って復元を行いましょう。なお、過去の予定を復元する方法は2つあります。
- iCloudから復元
- 復元ソフト(有料)を使って復元
iCloudから復元
ここで紹介するのはiCloudに保存されているバックアップデータをもとに、消えた予定を復元する方法です。前提条件を確認し、条件を満たしていればiCloudから復元を、満たしていなければ復元ソフトの購入を検討しましょう。
前提条件
- iCloudにデータがバックアップされている
- PCからのアクセスが必要
復元の手順
まずはiCloud公式サイトを開いて、Apple IDとパスワードを入力してサインインしましょう。設定アプリを開くとiCloudに登録済みのデバイスの情報が表示されます。「詳細設定」の「カレンダーとリマインダーの復元」をクリックしましょう。復元可能なアーカイブが表示されるので、「復元」をクリックしましょう。これでバックアップを取った時点までの予定が表示されるようになります。バックアップ後~現時点の予定は復元できないので注意しましょう。
データが消えてしまった時のために、日頃からデータのバックアップをこまめに撮っておくことが大切です!
復元ソフト(有料)を使って復元
続いて紹介するのは「PhoneRescue」というiOS・Androidデータ復元専用ソフトを使った方法です。PhoneRescueはパソコンソフトで、無料版と有料版があります。無料版では復元したいデータをスキャンできるかの確認とスキャン結果のプレビューは可能ですが、肝心の復元ができません。過去の予定を復元するためには税抜き4,980円の有料版を購入する必要があります。万一満足できなかった場合は返金できるので安心です。
カレンダーのためだけに5,000円は痛いわね…
PhoneRescueはカレンダーだけでなくすべてのデータを復元できるから、買っておいても損はないかもしれないよ。いきなり有料版はハードルが高いから、まず無料版で試してみるのがいいよ

復元ソフトのダウンロード・インストール
まずは無料版をダウンロードしてみましょう。PhoneRescueの公式サイトを開いて、お手元のパソコンのOSがWindowsなら緑色、Macなら青色のボタンをククリックしましょう。

ダウンロードされたインストーラーが左下に表示されます。クリックしてインストーラーを実行しましょう。

「ユーザーアカウント制御」というタイトルで「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可してよいか」という旨の確認画面が表示されたら「実行」をクリックしましょう。Phone Rescueのインストールが完了したら、あとは画面の指示に沿って言語設定等のセットアップを行いましょう。
復元の手順
ここからは有料版を使用して、実際に復元していきます。有料版に興味を持った方は公式サイトで購入してみましょう。
Phone Rescueを起動しているパソコンにiPhoneを接続しましょう。画面下に「お使いのiPhoneが接続されました!」と表示されたらOKです。

バックアップがある場合は保存先に応じて「iTunesからリカバリー」または「iCloudからリカバリー」をクリックしましょう。どちらにもない場合は「iOSデバイスからリカバリー」をクリックします。続いて右下の矢印アイコンをクリックしましょう。iPhoneの解析が始まります。

iPhoneの中身の解析が終わったら、iPhone内のデータのプレビューが表示されます。「個人データ」の「カレンダー」を選択しましょう。

次の画面でカテゴリーを「削除された項目を表示」に変更して、復元先をパソコンかiPhoneのどちらか選択しましょう。以上がPhoneRescueを使った、iPhoneカレンダーの過去の予定を復元させる方法になります。
まとめ
本日のまとめです。
iPhoneカレンダーの過去の予定が消えた
↓
同期設定を変更
↓
過去の予定が表示されない 過去の予定が表示される
↓ ↓
何日か待つ 問題解決!
↓
修正版のiOSがリリースされない リリースされた
↓ ↓
iCloudか復元ソフトで復元作業を行う 問題解決!
↓
問題解決!
iPhoneのカレンダーで過去の予定が消えたように見えても、非表示になっているだけのケースがほとんどです。焦らずに対処しましょう。